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いちばん星ブログ
神戸あんざんアカデミーの日常をお届けします。
年輪を重ねた母の手
私が、病室に行くと、寝息をたてて眠っていた母が目を開けました。
「おかあさん、暫く来れなくてごめんね」と言うと、
「暫く来ないから、心配したわ」と言う。
「寝付くことだけはしないようにと思ってたのに」と気丈だった母が言います。
「若い時から苦労してきたのだから、おかあさん、もう、心配せんとゆっくりとしときよ」
と言うと、今朝見た夢の話し、昔の話を話し続けます。
病室にいても、父を気遣います。


ああ、もっと前に、母の人生の話をゆっくりと聞いてあげていれば良かった。
その時は、戦時中・戦後・母が今まで生きてきた大変な苦労話を、
私が、うっとうしがって、母が納得行くまで聞いてあげなかった。


帰ろうとすると、年輪を重ねた母の手が、私の手をぎゅっと掴みました。
さえこ
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