教室に入って来た、たろう君。キリッと表情を引き締め、「先生、これ」と腕を真っ直ぐに伸ばし「チボリに行ってきました」と持っていた袋を手渡してくれました。授業が終り教室の外へ出たたろう君、お兄ちゃんのやまと君ときびすを返すように戻ってきて、「先生、これ、とってもおいしいから、ぜひ!食べてください!」可愛い1年生が姿勢をキッと引き締めて、そう言葉をかけてくれた、その表情は少し緊張した面持ちながら、輝いていました。その横に弟を見守るように寄り添うやまと君。そして、たろう君の言葉を頂いた私の心には温かく爽やかな風が吹いていました。
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