fc2ブログ
いちばん星ブログ
神戸あんざんアカデミーの日常をお届けします。
今日は心をみつめる日
「今日は心をみつめる日」 衛藤信之著 サンマーク出版

「心の」捜し物を見つけ出すように、
あの場所(ページ)この場所(ページ)へと探していると、
今を見つめる、糧となるような言葉が
沢山、本という場所に散りばめられていました。

★失敗しないと近づいてこない成功がある。
親は手をださず「見守る」、
子供が失敗するのは彼らの特権であり、
成長するために失敗する権利がある
親が先回りして何でもやってしまう。
裏を返せば子供を信用していないということになる。
教育とは、草花を育てるように手間と時間がかかる。
子供にたっぷりと肥料を与えるべき時期もあれば、
じっと「成長」を待つ時間も必要。

★自分の歩幅で歩く人が。いちばん遠くまで歩く。
サザエさん一家のように、
つつましながらも家族で食卓を囲み
幸福の深さを感じられる人でありたい。

★会社へ行って、お客さんに頭を下げ、
上司に文句を言われ、
それでも愚痴を胸におさめて笑顔をつくり、
泣きたくなる夜も歯を食いしばって、
明日のために目ざまし時計をセットする。
お母さんは、毎朝毎晩、家族のためにご飯をつくり、
来る日も来る日も掃除、洗濯を繰り返して、
家族の健康と子供の成長を夢見ている。
社会から評価されるわけでもない。
私が本当に凄いと思い、
かなわないと感じるのはそういう人なのです。

★「セルフ・ラブ」
自分を愛するためには、晴れの日も曇りの日もある
不完全な部分も、自分の一部として受け入れる。

★インディアンの心の豊かさ
お年寄りと子供は、成人世代の過去と未来をつなぐ存在であり、
過去(お年寄り)と未来(子供)をつなぐサポーターや奉仕者です。
「人間は生まれてくるとき苦しくて大泣きするが、
周りの人達は新しい命を笑顔で迎え。
正しい死に方とはその逆で、
本人は満ち足りた心で笑顔で死んでいくが、
まわりの人はその人を惜しんで泣く」

「いのちは大いなる地球(大地)からの借り物」
借り物なら、死はその最終的な返済期限、返すときには、
図書館から借りた本を最後の一行まで読み味わうように、
持てる能力を全部使い切ってから返さなくてはならない。

「心をみつめる」言葉が
ページを開くたびに語りかけてくれ、
日向ぼっこをしているように感じながら読みました。


読書とは、ページを開くたびに、私に語りかけてくれる、
人生の道しるべ

スポンサーサイト



下町ロケット
池井戸潤さんの下町ロケット

元ロケットエンジンの研究者だった佃航平が親の町工場を継ぎ、
中小企業の社長となって、企業と銀行・中小企業と大企業の駆け引き、
働く人々の苦悩や葛藤・家族との関係に苦悩しながら、
倒産の危機を抱えた資金繰り・特許訴訟問題・
社内の融和と次から次へと起こる困難を、
乗り越えていく姿が描かれています。

企業内の事、銀行内の事、人々の心象、ロケットやエンジンの描写は、
著者が全てを経験したかのようにリアルに詳細に書かれてあり、
次の展開がどうなるのだろうと、グイグイと引き込まれました。

どんな困難にも決して諦めない佃耕平、
自分の夢も会社も守るという諦めない思いが、
従業員の心底の思いを引き出し、佃を支える力となる。

「下町ロケット」を読んで、
池井戸潤さんの人間性にも触れたような気がしました。

奇跡の教室
_1[1]
エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
     奇跡の教室
伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀
 (伊藤氏貴著、小学館)


2010年7月11日白寿(99歳)を迎えられた橋本武先生ことエチ先生は、
昭和9年から50年の間、灘中高等学校で教壇に立ち続けました。
エチ先生の授業は1冊の文庫本 中勘助の『銀の匙』だけを
3年間通して読んでいく、それまでにない型破りな授業。
1冊の本を深く味わいながら読んでいくスロウ・リーディング。

大切なことは「脱線」すること。
「すぐ役立つことは、すぐに役に立たなくなる。
 関心を持ったことから横道にそれて
 自分の興味・関心を深く観察し整理しまとめる。
 そうやって自分で見つけたことは一生の財産になる。」

このポートフォリオで生徒自身の
「心の風景」や「自分らしさ」を掘り下げ、
 ある一つの言葉の背景に広がる概念や感覚、考え方と
 つながってくる。

橋本武先生の「奇跡の授業」は、
教え子のその後の人生に大きな影響を与えました。
  皆さんに是非、読んで欲しい1冊です。


プロフィール

神戸あんざんアカデミー

Author:神戸あんざんアカデミー



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



RSSリンクの表示



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR